二日酔いに、しじみの味噌汁が効果的
二日酔いや、お酒を飲んだ後の食事には、お味噌汁やラーメンなど少し、しょっぱいような食べ物を食べたくなりますよね。二日酔いには、しじみの味噌汁が効果的なんて昔から言われているようですが、なぜしじみなの?なんて思ったことはありませんか?
今現在、つらい二日酔いに悩まされているのならば、昔から二日酔いに効果があると言われているしじみの味噌汁を飲んで少しでも早く、二日酔いを治したいところですが、なぜしじみが二日酔いに効果があると言われているのかという素朴な疑問も一緒に解決してしまいましょう。
なぜ二日酔いにしじみの味噌汁がいいの?
いきなり本題ですが、なぜ二日酔いには、しじみの味噌汁が効果的なんでしょうか。お味噌汁は、日本人である私達にとっては馴染みの深いものではありますが、"しじみの味噌汁"と限定されてしまうと途端に少し遠い存在の食べ物になっているように感じる方も多いのではないでしょうか。
しじみには二日酔いに効果的な成分が含まれています
そもそも、しじみって?アサリとは違う?
しじみ、漢字で表すと『蜆（しじみ)』と書きます。しじみは、汽水性の生物です。汽水性と聞くとあまり耳慣れない言葉かもしれませんが、海水と、淡水が混じり合うような河川の河口部などに生息しているようです。塩分濃度が0％である淡水の川などには生息していないと言われています。
日本、食べ物として流通しているしじみは、ヤマトシジミやマシジミといった種類のしじみがあるようですよ。また、これらのしじみの旬の季節は、夏と言われています。
また、しじみと見た目がよく似ている二枚貝の貝類では、アサリ(浅蜊)がありますが、こちらも食用として利用されていますが、しじみと違い海水に生息しています。また、しじみよりアサリのほうがサイズが大きなものが一般的です。
しじみが二日酔いに効果的と言われている成分は
しじみには、亜鉛やビタミン類といった成分の他に、二日酔いに効果があるオルニチンという成分が多く含まれています。このオルニチンという成分は、肝臓内で、アルコールや、アンモニアなどの成分を分解する手助けをしてくれます。そのため、オルニチンが多く含まれているしじみが、肝臓内のアルコールを分解してくれるため二日酔いに効果的と言われているようですよ。
しじみが効果的なのはわかったけどなぜ、味噌汁が一番なの?
しじみの持っている二日酔いに効く成分がお味噌汁に溶け込む!
しじみが多く含有している二日酔いに効果的と言われるオルニチン成分、このオルニチンは水溶性の成分といわれています。水溶性ということですから、水分に溶けやすくなっています。そのため、しじみをお味噌汁の具に使用するとしじみのオルニチン成分が、お味噌汁のスープ部分にまでしっかりと溶け出します。そのため、なぜしじみの味噌汁が二日酔いに効果的かと言うと、味噌汁の水分同時に二日酔いに効果のある成分も一緒に摂取できるためと言えそうですね。
しじみと他の具を一緒にしても良い?
ちなみにですが、私達が普段食べているお味噌汁の具には様々のものがありますよね。お豆腐やわかめ、根菜類やお肉、魚介類などもお味噌汁の具としても親しまれています。二日酔い対策でしじみの味噌汁を摂るときには、他の具を合わせてお味噌汁として摂取しても構いません。
基本のしじみの味噌汁の作り方
しじみは砂抜きが必要
アサリなどの海水に生息する貝類は、海水と同程度の塩分の水で砂抜きを行いますが、しじみの砂抜きは一般的には真水で行います。砂抜き方法としては、ボウルなどにしじみを入れ、ひたひたになる程度まで水を注ぎ、アルミホイルなどでフタをし冷暗所や冷蔵庫などで2時間以上放置しておくことで砂抜きが出来ます。また、0.3%程度の塩分濃度で砂抜きを行う方法もあるようです。
しじみはしっかりと火を通すこと。
しじみの味噌汁の作り方ですが、砂抜きしておいたしじみを殻付きのまま鍋に入れ、水を入れ沸かします。水が沸騰した後に味噌を溶かし入れる方法が一般的のようです。また、この時にしじみから白い泡のような少し濁ったアクのようなものがでますが、こちらはお玉などで掬い取ることがおすすめです。
また、しじみの味噌汁や、その他の料理をつくる場合もですがしっかりと火を通した新鮮なものを使用されてくださいね。産地のわからないものや、衛生的なのかわからないものには、貝毒性食中毒になる危険性がありますのでお気をつけてください。
どのタイミングでしじみの味噌汁を飲めばいいの?
二日酔い対策で効果的タイミング、実は…
しじみの味噌汁が、二日酔い対策に効果的と言われていますが、摂取するタイミングが重要です。一番効果的と言われているのが、二日酔いになってしまったタイミングではなく、お酒を飲む前と言われています。
しかし、二日酔いの治し方として一番効果があるタイミングがお酒を飲む前、二日酔いになる前のタイミングですが、お酒を飲んだ後や、二日酔いに気づいた起床後の朝食のタイミングで、しじみの味噌汁を飲んでも大丈夫ですよ。
しじみの味噌汁以外に二日酔いに効果のある食べ物は?
トマトや、アボカド、ナッツ類
しじみの他に、二日酔いに効果がある食べ物として、トマトやアボカド、ナッツ類が有名です。トマトには皆さんご存知のように、美白に効果的なリコピンが含まれています。このトマトに多く含まれているリコピンには、アルコールが分解されたアセトアルデヒドをいう成分を分解する力を持っています。そのためお酒を飲む際の食べ物として、おつまみにトマトサラダや、トマトジュースなどを飲むこともおすすめです。
また、アボカドには肝機能の働きを良くしてくれる成分が多く含まれています。トマトと同様にお酒のツマミとして積極的に摂取したいですね。アボカドディップなどもお酒によくあいおすすめですよ。
そして、ナッツ類もお酒を飲む際のおつまみとしても人気がありますが、ナッツ類には豊富な脂質が含まれており、これらの脂質が、お酒を飲む際のアルコールの吸収を穏やかにしてくれるためおすすめです。
ちなみに…なぜ二日酔いになるの?
自身のアルコール分解能力をこえた量を摂取してしまったため
同じ量のお酒を飲んでいるのに、なぜか二日酔いにならない方や、まったくよっているように感じさせない人など様々な人がいますが、アルコールを分解することのできる量は個人によって違っています。体格の大きい人だから、アルコールを分解できる量が多いといったように体格差などではなくその多くは遺伝にあるといわれています。
二日酔いの状態は、人によっては、軽度の頭痛や吐き気もたれ、体の怠さなどをもたらしますが、アルコールを分解した際に発生するアセトアルデヒドの毒性によって引き起こされると言われています。
二日酔いの治し方って他にはある?
二日酔いにならないために…
二日酔いにならないためには、自分が飲めるお酒の量をセーブすることが一番重要かもしれません。しかし、楽しい飲みの席でお酒の量をセーブするのは難しいものです。また飲み物によってもアルコールの度数が変わってくるため、どれだけのアルコールを摂取したのかわかりにくいですよね。お酒を1杯飲んだら、次はノンアルコールの飲み物や、水分を多く含んだスープなどの食べ物を摂るといったように自分のルールを作っていくことが重要かもしれませんね。
二日酔いの治し方は、水分補給が大事!
また、二日酔いの治し方として一番の効果があると言われているのが、水分の補給です。アルコールを体内で分解し、汗や尿とともに排出されていきますが、同時に体内の水分も少なくなってしまい、一種の脱水症状のような症状に陥っていることもあるようです。そのために、帰宅後には、スポーツドリンクや水などで体内の水分をしっかり補ってあげることが重要です。
また、二日酔いに気づいた起床後も、睡眠中に汗などで失われた身体の水分を補ってあげるために水分補給をしっかりと行いましょう。コップ1杯の水分は基本として、食べ物でも水分の多いものを積極的に摂ることが重要ですよ。
つらい二日酔いにならないためにも
なぜ二日酔いにしじみの味噌汁が良いとされているのかと言ったことや、二日酔いの対策、治し方などを紹介してきましたがいかがでしたか?二日酔いにならないためには、飲酒前に肝臓の働きを助ける成分を多く含んだしじみの味噌汁が効果的です。また、二日酔いの治し方としては、やはり水分補給が基本ですが、頭痛や吐き気などがある場合はしっかりと身体を休めることも効果的です。
楽しい飲みの席の翌日が辛い思い出にならないように二日酔いの治し方をしっかりと学んでほどほどにお酒を楽しんでいきましょう!
