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コーヒー(C)

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コーヒーの抽出方法を知りたい!適切な温度や専用の機械を紹介!

2024.02.25

抽出方法によってコーヒーの味が変わるって、ご存知でしたか?今回は、一般的に知られているペーパードリップも含め、様々な機会による抽出方法をご紹介したいと思います。今後は豆だけでなく、温度や成分など抽出方法にもこだわってコーヒーを作ってみてはいかがでしょうか。

  1. ペーパーフィルタードリップ
  2. ネルフィルタードリップ
  3. 金属フィルタードリップ
  4. ウォータードリップ
  5. フレンチプレス
  6. エアロプレス
  7. サイフォン
  8. コーヒーメーカー
  9. エスプレッソマシン
  10. マキネッタ
  11. おわりに

ドリップコーヒーの定番となっている抽出方法

最も一般的にな抽出方法で初心者でも始めやすい「ペーパードリップ」。コーヒーのオイルなど余分な成分を紙が吸ってくれるので、クリアでスッキリとした味わいの飲みやすいコーヒーを作る事ができる。また、使用するフィルターは使い捨てなので、衛生的で便利。ペーパーフィルターは比較的安く購入する事ができるのでコスト面でも優秀。

作り方

用意する物:コーヒー豆または粉/ペーパーフィルター/ドリッパー/サーバーまたはカップ/ドリップポットまたはケトル/コーヒーメジャーまたは計量器
ペーパーフィルターをセットし、豆を入れる。豆全体に少量のお湯をかけ、30秒程度蒸らす。その後3~5回に分けて、真ん中を中心に円を描くように残りのお湯を注ぐ。この際、中のお湯が無くなる前に次のお湯を注ぐように注意する。そして最後の一滴が落ち切ってしまう前にフィルターを外す。

ポイント

ペーパードリップをする場合、お湯の温度は90℃前後が理想。ただし、温度が高ければ高いほど苦みなどの成分も出やすくなるため、苦いと感じた場合は自分の好みの温度まで下げて作る事も可能。また、ペーパーフィルターの匂いなどが気になる場合は、コーヒー豆を入れる前にペーパーを湿らせておくとよい。

最もコーヒーを美味しく抽出できる方法

通称「ネル」と呼ばれる「フランネル」という布を使って抽出する方法。コーヒーの粉を最大限に膨らませる事ができ、コーヒーの美味しさを十分に引き出す事ができる事から「コーヒーを最も美味しく抽出できる」とも言われている。ネルドリップは、コーヒーオイルなどの成分も抽出してくれるので、しっかりした深い味わいに仕上がる。また、ペーパーと違い、ネルは何度も使用できるのでコストがかからないという利点もある。

作り方

用意する物:コーヒー豆または粉/ネル/ハンドル/ネル専用サーバー/ドリップポットまたはケトル/コーヒーメジャーまたは計量器/カップ
ネルをハンドルにセットする。セットしたフィルターに豆を入れ、少量のお湯をかけ粉全体を約20秒程度蒸らす。その後、「の」の字を描くようなイメージで豆全体に残りのお湯を注いでいく。溢れそうになったら注ぐのをやめ、完全になくなる前に次を注ぎ始める。

ポイント

ネルドリップをする際のお湯の温度は90℃以上がおススメ。あらかじめ高い温度にしておく理由は、お湯がネルに触れる事で多少温度が下がってしまうため。しかし、深煎りの豆を90℃以上で抽出する場合、味が濃くなる場合があるので、その時は様子を見ながら80℃まで下げても構わない。

コーヒーの成分を存分に出せる抽出方法

ステンレスやゴールドなどの金属フィルターを使って抽出する方法。フィルターに成分が吸収される事がない為、コーヒーのオイルや甘みなどの成分をダイレクトに味わう事ができる。風味が強く香り高い本格的なコーヒーを好む人におススメ。

作り方

用意する物:コーヒー豆または粉/ドリッパー/金属フィルター/ドリップポットまたはケトル/コーヒーメジャーまたは計量器/サーバーまたはカップ
フィルターの中のコーヒー粉に40ml程度のお湯を注ぎ30~40秒蒸らす。その後、残りのお湯を3~4回に分けて注ぐ。この際、お湯がフィルターに当たらないよう注意する。フィルターに当たると、お湯はそのまま落ちてしまい、コーヒーがの味が薄くなってしまう為。また、出来上がったコーヒーは上と下で濃さが違う場合があるので、最後にスプーンでかき混ぜた方がよい。

ポイント

金属フィルターを使用する場合、お湯の温度は90℃程度がいいと言われている。また、金属フィルターで抽出したコーヒーはオイルが浮き出ている為、多少濁って見える。

マイルドなコーヒーを作りたい人におススメの抽出方法

ウォータードリップは、水でコーヒーを抽出する方法で、出来上がったコーヒーは通称「ダッチコーヒー」とも呼ばれる。水は苦みや酸味を引き出しにくい為、出来上がりはマイルドで飲みやすいコーヒーになる。豆とドリッパーと水さえあれば簡単に始められるが、抽出に時間がかかるので、すぐに飲む事はできない。

作り方

用意する物:コーヒー豆または粉/ウォータードリッパー/水/コーヒーメジャーまたは計量器/スプーン/カップ
ドリッパーにコーヒーの粉を入れたら、満遍なく湿らせる。湿らせた後はスプーンで何度かかき混ぜて、粉を平らにしておく。この際、粉を押し付けないようにする。その後、水を注ぎ約1~2時間くらい抽出されるのを待つ。

ポイント

ウォータードリップをする場合、豆は深煎り、水は冷水を使用する。また、ドリッパーの中の粉を湿らせる際に水ではなくお湯を使って湿らせると風味豊かなダッチコーヒーを作る事ができる。

コーヒー本来の味を出せる抽出方法

フレンチプレスは、プレス専用の機械を使って作るため、毎回同じ味を簡単に作る事ができるとして人気。しばらくお湯につけてコーヒーの成分を存分に引き出すので、コーヒーをダイレクトに味わう事ができる。ただし、豆の善し悪しもダイレクトに伝わるので、高品質の豆を使うのがおススメ。

作り方

用意する物:コーヒー豆または粉/フレンチプレス/ドリップポットまたはケトル/コーヒーメジャーまたは計量器/カップ/タイマー
プレスにコーヒーの粉を入れたら、お湯を注ぐ。ヘラを使い、乾いた部分がないよう全体にお湯を馴染ませ4分ほど待つ。4分経ったらゆっくりつまみを押し、金属フィルターでコーヒーの粉を押し下げて完成。

ポイント

フレンチプレスに使用するお湯は95℃が理想なので、沸騰したお湯をそのまま注いでも問題ない。ただし、高い温度では香りが出にくい豆もあるので、香りが出ない場合には90℃までであれば温度を下げてもよい。フレンチプレスは、ドリップよりも粗く抽出する為、人によってはザラつきを感じる場合がある。カップの下には粉が溜まっている場合もあるので、飲み干さない方がよい。

2000年代に新しく開発された抽出方法

見た目が注射器のような機械で、空気の圧力を利用してコーヒーを抽出するエアロプレス。開発されたのは2005年と割と最近だが、技術や経験がなくても簡単にできる事から人気となっている。エアロプレスで抽出されたコーヒーは、酸味と甘みのバランスがよく、コクがありながらもサッパリした味が特徴。また、中のフィルターにより余分な成分が取り除かれている為、濁りのないスッキリした飲み心地となっている。

作り方

用意する物:コーヒー豆または粉/エアロプレス/エアロプレス用フィルター/ヘラまたはスプーン/ドリップポットまたはケトル/コーヒーメジャーまたは計量器/カップ/タイマー
豆をセットしたら30秒くらいかけてお湯を注ぐ。1分程度蒸らしたらヘラなどで10回程度かき混ぜる。その後、ゆっくりと20~30秒かけてプレスを押し、コーヒーを抽出する。

ポイント

エアロプレスでは、他の抽出方法の時よりも低い75~85℃のお湯を使うのが一般的。中には耐熱温度の表示が80℃などの場合もあるので、使用する前に要チェック。

コーヒーの味だけでなく作る過程も楽しめる抽出方法

とにかく見た目のインパクトが強いサイフォン。用意する器具が多く手間もかかるが、コーヒーの抽出をオシャレに演出してくれるので魅力的。サイフォンは、高温で短時間で抽出してくれるため、雑味の少ないコーヒーに仕上がる。また、一見難しそうに見えるが、仕組みを覚えれば簡単に作る事ができ、技術も必要ないため毎回同じ味の安定したコーヒーを作る事が可能。

作り方

用意する物:コーヒー豆または粉/ロート/フラスコ/ビームヒーター/ヘラ/布フィルター/濾過器/ドリップポットまたはケトル/コーヒーメジャーまたは計量器
まず濾過器にネルフィルターをセットしたら、フラスコにお湯を入れる。フラスコの周りについた水滴を拭き、ビームヒータにかける。フィルターをお湯で温め、冷めないうち周りの水滴を拭き、温めて置いたロートにセットする。この際、ロート管の先に濾過器の留め金をしっかり引っかけ、濾過器がズレないよう竹ベラなどでしっかり調整しておく。フィルターのセットが終わったらロートにコーヒー粉を入れる。そして次にロートをフラスコに差し込むが、完全に差し込む前に、濾過器についているボールチェーンだけをゆっくりお湯の中に入れる。泡がチェーンを伝って上がってきたら沸騰している証なので、そうなったらロートを完全にフラスコに差し込む。お湯がロートに上がってきたらコーヒーをお湯をなじませる為、竹べらで素早く円を描くように混ぜる。その後、弱火にして30~45秒待ったら火を消し、もう1度竹べらで混ぜる。ロートの中の液がフラスコ内に完全に落ち切ってしまえば完成。

ポイント

濾過器にセットするネルフィルターが初めて使用する物である場合は、お湯やコーヒーで煮沸し、表面についている糊などを取り除く必要がある。また、フラスコに火をかけた状態で急にロートを差し込むと、お湯が噴き出してくる可能性があるので注意。サイフォンで抽出する際、弱火で抽出している時には上から泡、コーヒー、液体となっているのが理想。

とにかく楽に簡単にコーヒーを作りたい人におススメの抽出方法

コーヒーメーカーは、コーヒーを入れてボタンを押すだけで後は機械が自動でコーヒーを作ってくれるという便利なアイテム。中には、コーヒーを粉にしてくれるミル機能がついている物や、タイマー機能がついている物など、機械ならではの性能が備わっているのも嬉しいポイント。他にも全自動タイプ、カプセルタイプなど種類が豊富なので自分に合った物を見つけやすい。

作り方

用意する物(基本は使用する説明書を参考にすること):コーヒー豆または粉/コーヒーメーカー/フィルター/カップ
機械の種類にもよるが、一般的にはセットしたフィルターにコーヒー粉を入れ、水を入れてボタンを押すだけ。後は出来上がりを待って完成。

本格的なエスプレッソを抽出してくれる機械

エスプレッソマシンとは、エスプレッソ豆に高い圧力をかけて抽出してくれる機械。コーヒーメーカーとして扱われている場合が多い。少量の豆しか使わず、かつ短時間で濃厚なコーヒーを作ってくれる。また、エスプレッソは牛乳と合わせる事でカフェラテやカプチーノを作る事ができるので、エスプレッソを好む人だけに限らず、多くの人に人気となっている。全自動タイプ、セミオートタイプ、カフェポッドカプセルタイプなど様々なので自分に合った物を選ぶ事ができる。

作り方

用意する物(基本は使用する説明書を参考にすること):コーヒー豆または粉/エスプレッソマシン/タンバー/ポルタフィルター/ショットグラス/ミルク用ピッチャー(ミルクを使用する場合)/デミタスカップまたは普通のカップ/タイマー
バスケットにコーヒー粉を入れ表面をならしたら、タンパーを使い、しっかりとタンピングする。お湯や圧力などが漏れないように、しっかりとセットしたら、後は抽出が開始されて抽出が終わるのを待つのみ。

ポイント

エスプレッソ約30mlを抽出するのにかけていい時間は約20~30秒。この時間になるようにコーヒー豆の挽き方を調節していく事が大切。また、カプチーノを作りたい場合は、ミルクを泡立てる必要があるので、カプチーノ機能がついたエスプレッソマシンにしておくと便利。

ヨーロッパで人気の抽出方法

イタリアでは家庭に1つは必ずあると言われているマネキッタ。マネキッタは「直火型エスプレッソ」とも呼ばれている。マネキッタは他の抽出方法と違い、下から上に抽出する方法で、下で沸騰したお湯の蒸気圧によりお湯が押し出され、中のコーヒーを通り上のサーバーに溜まっていく仕組み。エスプレッソマシンのような機械よりは時間はかかるが、深いコクがあるコーヒーを作れるので人気となっている。

作り方

用意する物:コーヒー豆または粉/水/マネキッタ/コーヒーメジャーまたは計量器/カップ/
サーバーに水を入れたら、サーバーをバスケットにセットする。バスケットに細挽きしたコーヒー粉を入れ、しっかりと蓋をして弱火にかける。中から「ポコポコポコ」と音が聞こえてきたら火を止めて完成。

ポイント

マネキッタでエスプレッソを作る場合は細挽きの豆が一般的。エスプレッソは豆の挽き方が細いほど濃く仕上がるからである。ただし、店頭で注文する時に「エスプレッソ用」と伝えると極細挽きにされる場合があるので注意。極細挽きにするとバスケットに詰まってしまう為、細挽き~中挽きがおススメ。マネキッタは使えば使うほど味が出てくると言われており、長年愛用する人が多い。また、火さえあれば外でも作る事ができるので、キャンプなどでも活躍している。
いかがでしたでしょうか。コーヒーを抽出するにも、たくさんの方法がありますね。簡単な物から少しテクニックが必要な物まで様々なので、自分に合った方法を見つけて美味しいコーヒーを楽しんでみてください。