葉酸の効果とは

妊娠中の女性には葉酸を…と良く耳にしますが、妊婦の皆さん、葉酸の効果や役割を理解した上で摂取していますか?ただ漠然と葉酸サプリメントを飲んでいると言う方も案外多いのではないでしょうか。摂取している事には変わりないので問題はありませんが、改めて葉酸の効果や役割をおさらいしておきましょう。

葉酸はDNAを作り出す役割があります。DNAとは細胞分裂において核になる部分を作り出す物で人の成長には欠かす事が出来ない物です。また、葉酸に含まれる水溶性のビタミンは血液を作り出す働きをし貧血や血行不良から来る冷え等の症状に効果があります。妊婦さんにとっては血液やDNAはお腹の中で成長する赤ちゃんにとってもとても重要な物であり、たくさん作り出す必要があります。

その為、葉酸は妊婦さんにとってはとても大切な栄養素であり、厚生労働省からも推奨される様になった事で産婦人科や雑誌等でも大きく取り上げられる様になりました。もちろん妊婦さん以外の女性や男性にとっても健康を維持する為にはとても大切な栄養素です。
葉酸は食材から摂取出来る?

葉酸と言えば葉酸サプリメントが主流となっていますがもちろん葉酸は食材にも含まれている栄養素です。元々はほうれん草から発見された栄養素でラテン語の葉を示すfoliumからfolic acidと名付けられました。ほうれん草を中心に緑黄色野菜や海藻類、レバー等に多く含まれていますがとても熱に弱く水にも溶けやすい為含有量の多くを調理過程で失ってしまいます。

平均すると食材の持つ含有量の50%程しか摂取できないと言われていますが調理方法によっては90%以上も失う事もあるのです。その為サプリメントで効率よく摂取する事が主流になりましたが、サプリメントで摂取した場合でも、水に溶けやすい性質である為に数時間後には尿となって排出されてしまいます。

1日に何粒かを飲むサプリメントであれば何度かに分けて少しずつ飲むが効果的ですが、食事を通しても葉酸を含む食材を心がけてこまめに摂取する事でしっかりと体に葉酸を届けてあげる事が出来るのです。
葉酸を多く含む食材は?【野菜】
葉酸を多く含む食材として代表的な物は緑黄色野菜野菜です。モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草、アスパラガス等は食材100当たりの葉酸含有量は約200〜250μgとなっています。

1μg(マイクログラム)は1mg(ミリグラム)の1/1000の単位です。厚生労働省からは1日に必要な摂取量は400μg、摂取上限値は1000μgであると公表されています。