ミネラルオイルを使っている化粧品とは？ミネラルオイルの成分
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まず始めにミネラルオイル・成分とは？からお話していきましょう。何かミネラルと聞くと、ミネラルウォーターや栄養素のミネラルから体に良さそうなんて連想されますね？でも、このミネラルオイルを日本語に訳すと、鉱物油なんです。こうすると一気にイメージが悪くなるのでは？
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ではこの鉱物油・ミネラルオイルの成分は何なんでしょうか？石油からプラスチックなどの製品を作った時の廃油を脱色・精製して不純物を取り除いたものが鉱物油、ミネラルオイルです。
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鉱物油という名前でイメージダウンして、さらに追い打ちをかけるように廃油からできていると聞いてしまうとイメージは最悪になるのでは？そんな石油に関わっているようなものは体に良いはずがない、なるほどだから無添加が人気なんだ、と思ってしまうのも無理はありません。ですが実は私達の身の回りには沢山鉱物油が使われているものが存在します。一番シンプルなものがワセリンです。ワセリンの成分は鉱物油100％なの、ご存知でしたか？
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ちなみに、ミネラルオイルとワセリンの関係は、常温での状態が液体＝ミネラルオイル、固体＝ワセリンという以外に違いはありません。ミネラルオイルとワセリンの成分はまったく同じものです。
ミネラルオイルを使っている化粧品とは？ミネラルオイルの安全性
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ワセリンといえば、ドラッグストアなどで売られていますし、病院など医療機関でも使われています。皮膚科で処方してもらうこともあります。もともとは廃油なのに、なぜ医療機関で使われているのでしょうか？安全性に問題はないのでしょうか？
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問題ありません。精製された鉱物油(ワセリン・ミネラルオイル)の肌への安全性が保障されています。なぜ安全性が保障されているかというと、廃油から精製する段階で不純物がしっかり取り除かれており、純度が高いので肌への刺激が低いからです。ミネラルオイルの純度においては国内のものに関しては、厚生省でしっかり基準が設けられています。
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ちょっと心配させてしまうことになるかもしれませんが、化粧品に限らずどんな種類のものに関しても、外国には外国の基準があります。その国の基準をクリアしているからといって、それが日本の厚生省と同じかというと、そうとも限りません。ミネラルオイルの純度に関しての安全性に確証が欲しいなら、日本向けコスメを使用することをおすすめします。
ミネラルオイルを使っている化粧品とは？ミネラルオイルの特徴
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ミネラルオイルの成分は鉱物油100％です。そしてこのミネラルオイルには植物油のように不飽和脂肪酸が含まれていないため、別の物質と結合しない・しづらいという特徴があります。他の物質と結合しないということは、たとえば酸素と結合して酸化することがない・酸化に時間がかかるということ。
ミネラルオイルを使っている化粧品とは？ミネラルオイルの効果
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ミネラルオイルは肌と全く性質が違うもので、皮膚に塗っても体内へ浸透することはありません。皮膚の上にとどまり皮膚をコーティングします。つまり肌バリアが弱まっている肌を外からの刺激から守ってくれたり、水分の蒸発を防いで皮膚を乾燥から守ってくれるという効果があります。
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また、化粧品に配合すれば、水や酸素と結合しないので、酸化する速度もとても遅く、長期にわたって品質を保持できるわけです。つまり純度が高く不純物を含まないため低刺激で、体内へは浸透せず皮膚を保護し、酸化しづらいため品質に安定性があるということです。さらにミネラルオイルは原価が安く、品質が安定しているので大量生産に向いています。安く品質の安定した化粧品を作るのに適している成分なんです。
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ただし、皮膚に浸透せず、ずっと表皮にとどまるため、適量を守らないと毛穴を詰まらせてしまったり、皮膚呼吸を妨げてしまう恐れがあります。また、水と結合しないので、洗い流す場合には洗浄成分の入ったもので洗い流さないといけず、洗い残しがあるとそのまま毛穴を詰まらせ皮膚トラブルにつながることもあります。
鉱物油で肌が黒くなったりシミができる？
ミネラルオイルを塗ると皮膚が黒くなる、シミだらけになる、という人がいます。確かに、ずっと昔「黒皮病」という肌が黒くなる皮膚病が発生し、その原因がスキンケアクリームに使用されていたミネラルオイルでした。もう少し詳しく言うと、ミネラルオイルに含まれていた不純物が黒皮病やシミなどの肌トラブルを招いていました。ですが、それは精製技術が未熟だった1970年ごろの話。現代の高い精製技術ではそんなことは起こりません。何より現在でも医療現場で使われ続けていることが純度が高く安全性のあることの証拠です。
注意！！ミネラルコスメとミネラルオイル配合の化粧品は別物
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最近オーガニックコスメや無添加化粧品と並んで人気のミネラルコスメ。よく勘違いしてしまう人がいますが、ミネラルコスメのミネラルと、ミネラルオイルは全く成分が違います。ミネラルコスメとは、天然の鉱石を砕いてパウダー状にしたもので、界面活性剤や防腐剤、香料などの化学物質不使用の化粧品のこと。鉱物油を使った化粧品ということではありませんので、ごちゃ混ぜにしないように気を付けて下さい。
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いちばんややこしいのが、ミネラルコスメブランドが取り扱う、ミネラルオイルコンシーラーなど。これはミネラル＋オイル＋コンシーラーであって、ミネラルオイル＋コンシーラーではありません。
ミネラルオイルを使っている化粧品とは？どんな種類がある？
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ミネラルオイルを使っている化粧品は安く大量生産でき、品質保持と長期保存が可能だとお話しました。つまり市販に向いているということ。ドラッグストアなどで売られているプチプラコスメをはじめとする、ほとんどの種類の化粧品にミネラルオイルは使われています。
それにプチプラコスメだけに使われているわけではなく、デパートなどで扱われている化粧品、高級ブランドコスメにもミネラルオイルは使われているんです。
どの種類にミネラルオイルが使われているかは化粧品メーカーによって違います。例えば同じコスメブランドでも、リキッドファンデーションには使われているけれど、パウダーファンデーションには使われていない、など。ですが化粧品メーカーというくくりを外せばベースメイクからポイントメイクまでほぼすべての種類のものに使われています。
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その中でも特に使われている化粧品の種類は、口紅やグロス、チーク、アイシャドウなどのポイントメイクです。これはミネラルオイルの効果でもある、肌へのつきが良く、伸びが良い、また、落ちづらいという性質が生かされているからです。
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今使っている化粧品の全成分表を見てみて下さい。ミネラルオイルと表示されていなくても、パラフィン、流動パラフィン、ワセリン、セレシンなどと表記されていれば、それはミネラルオイル・鉱物油がその化粧品に使われているということです。これは、一般に化粧品成分表示名称＝ミネラルオイル、医薬部外品表示名称＝流動パラフィンという使い分けがされているためにおこります。
ミネラルオイルを使っている化粧品のおすすめの使い方
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何度もお話しているように、ミネラルオイルは肌に浸透せず、表皮に油膜を作り外からの刺激から守る効果があります。この効果を利用するのがおすすめの使い方になるわけです。
ミネラルオイルを使っている化粧品のおすすめの使い方 順番は最後に
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例えば、ファンデーションにミネラルオイルが使われていて、パウダーに美肌成分が配合されている場合、ファンデーションでバリアをしてしまった上からどんなに美容成分の入っているものを使っても肌にはなんの効果もありません。美肌成分や保湿効果のあるものは、ミネラルオイルが配合されている化粧品の前に肌につけることがおすすめ。
ですのでお気に入りのパウダーが美肌効果もある種類のものなら、それまでのスキンケアからファンデーションまでいミネラルオイルが使われていないものを選ぶのがおすすめです。
ミネラルオイルを使っている化粧品のおすすめの使い方 肌を守る
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逆にポイントメイクに悪い意味で気になる成分が配合されている場合は、ベースメイクまでにミネラルオイルが使われているものを肌に塗って、気になる成分が肌に触れないようにすることもできます。
UVカット効果のあるもので、紫外線吸収剤が使われているコスメは肌への悪影響が心配です。それならば、紫外線吸収剤の入ったコスメを使う前に、ミネラルオイルを使っているコスメを使うと、紫外線吸収剤から肌を守ってくれる効果があります。
ミネラルオイルを使っている化粧品はメイク落としが大事
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ミネラルオイルは丁寧にクレンジングを行いましょう。洗い残しがあると毛穴がつまって肌トラブルを招いてしまいます。クレンジングの際は水よりもぬるま湯を使うとオイルが落としやすくなりますよ。
まとめ
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ミネラルオイルを使っている化粧品の安全性や効果についてお話しました。化粧品メーカーの宣伝文句に踊らされず、正しい知識で正しい使い方で化粧品を選びましょう。
